10月26日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

雲ひとつない青空は、少し霞んでいて不自然だった。

三日遅れで届いたのはメールではなく手紙で、手に返ってくる重みが嫌になる。

息を長く吸って、潜水みたいに一息に読み切って、強く呼吸を繰り返した。

あなたの書いた文章がこんなにテキトーに消費されるなんて、あなたはきっと想像もしていないはず。

「もうあなたの思い通りにはされたくないのよ」

つぶやいたところまで、恣意的なキラキラした色を感じてしまって気持ち悪い。

あなたの描く物語では、さよならさえきれいな色にされてしまう。

そんなあなたに一目惚れして、そんなあなたが嫌いになった。

濁った青空は、私の好きな季節を騙っているみたいだった。

その薄い白に煙を足す行為すら嘘みたいに光るから、残った灰が本物だと確かめてから土に埋めた。

※この物語はフィクションです