9月4日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

花びらが何枚あるのか、みんなひと目でわかるものなのだと思ってた。

2で割れる枚数の花は、わざと摘まれるのだとばかり思ってた。

…………スキ、キライ、スキ、キライ。

「また『キライ』だ」そう言う彼女はむつかしい顔をして一枚だけ花びらの残った軸を投げた。

ほら、そんな彼氏と馬が合うわけがない。

最初からわかってたじゃない。わざとでしょ。

おくびにも出さないで、私は咲いていた花を一輪むしる。

スキ、キライ、スキ、キライ……キライ、スキ。

隠れていた。切り取った花びらの下に小さな花びらが、キライの輪郭を残している。

「誰と誰を占ったの?」私は彼女を見ずにもう一輪花をむしり取っていた。

※この物語はフィクションです