8月17日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

何もない日だった。

遅く起きて、食事をして、少しだけ本を読んで、仕事をして、買い物に行った。

少しだけ彼女とメールで話して、ふと、夢の中にいるみたいだと思った。

もう彼女はいないとか、町の外には海が広がってるとか、眼鏡を外したら荒野に立っていたとか。

そういうことを言われても、おかしくないほど静かな日だった。

疲れたなあって言って、生きるのってなんでこうもつらいんだろうって言って、俺って間違ってるなあって言った。

独り言だから、罪もない。

点滴が落ちる音で目を覚ましたい。

心電図の鳴り響く音が聞こえる気がして仕方がない。

俺はもう、誰かの心音に飢える生き方に耐えられなかった。

※この物語はフィクションです