7月19日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

宣告された期日は、もう過ぎてしまった。

それでもその子は遊びに来ていた。

現実を告げるのには幼すぎる彼女。

僕の手が動かないのを見て、それでも笑う僕に何を思ったのだろうか。

さほど長くない人生の中で、誰かの死を経験することはあった。

彼女のまだ短い人生の中で、この瞬間はどのように映るのだろう。

「元気になったら、また遊ぼうね!」

無邪気な声は確かに、僕の中の終わりかける命を響かせる。

その声が吸い込まれてしまいそうな青い空の下、彼女がいるのが遠くに見えた。

その姿を見下ろした僕は、あらん限りの力を込めて、できるだけ大きく手を振った。

※この物語はフィクションです