6月27日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

「なんだ、やけに元気そうじゃねえか。どうした」と、おじさんのほうはやけに心配そうに尋ねる。

「私が元気じゃ何か問題でもありますか?」と、私もわざわざ鼻をふふんと鳴らしてアピールする。

おじさんは明らかにうろたえた様子だ。「なんか、お前さんがそこまで元気だと気持ち悪いなあ」

私が元気なのは当然だ。おじさんは遂に試作品のたい焼きを私に食べさせてくれるようになったのだ。

「なんだその、そんなにうまかったか。ハムチーズ」その言葉に私はぶんぶんと頷く。

「私、お昼食べてないんですよね。だから余計」向こうを向いて仕事をしていた顔が驚いて振り向く。

「私が毎日そんなに食べてると思ってましたか? そんなに大食いじゃないですよ」おじさんはあきれたような顔をする。

「なんだ、昼ぐらい食え。何なら昼飯になりそうなたい焼き、もっと考えてみるわ」

「私のためのメニューが作られるんですね!」私は精一杯のキラキラした目でおじさんを見つめる。

「客のためなら当然だろ」照れているおじさんを見られるのも私の特権だと思えてニヤニヤしてしまう私だった。

※この物語はフィクションです