6月21日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

昔、自分を助けてくれた人が、自分のことを普通の人だと言っていた。

僕は、その人を神様だと思っていた。

その人は、明らかに普通ではなかった。

僕より優れていて、非の打ち所がない好青年で、僕は彼を妬ましいと思った。

僕は劣っていて、彼よりも悪いところをたくさん持っていた。

ある日、僕の口からこぼれ落ちた愚痴を、彼は拾い上げて言った。

僕の褒められるところをこれでもかと言うほど挙げていった。

その場で僕はいい気になって家に帰った。

後から思い出して、僕は自分の劣等を知った。

敗者のレッテルを貼ったのは僕でも、それを刷ったのは神様だと罵りそうになって、レッテルを口に貼り直した。

※この物語はフィクションです