6月19日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

実家の梁に頭をぶつけた。

ジャンプしても届かなかったはずの梁が、こんなに低く感じるとは。

小さかった俺はもっと背が高くなるように努力した。

背が高くなって見えた世界は、不条理で、非倫理的で、妙にシステマティックで、狭かった。

手が届いてしまえばあっけないもので、魅力的に映るものがどんどん減っていく。

それが確かに悔しい。

俺の部屋に未だ似合った宝箱の中は、ガラクタであふれていた。

ここだけ昔みたいで、ここに入れておけば昔に届けてくれるような気がした。

大学の学生証でも入れようかと思ったけど、今の俺にはまだ必要だったからやめておいた。

というより、彼が求めていたのは不確かな未来で、予言とは違うなって思ったから、やめておいた。

※この物語はフィクションです