6月9日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】 

目が一瞬チカチカしたように感じた。

それは、一瞬で終わって、勘違いだと看做されて、何にもならなかった。

目の前で瞬いた閃光は、私の記憶に留まることは無かった。

誰のための光だったのか、何のための輝きだったのか。

私は思考さえしなかったので、喜ぶことも悲しむこともできない。

数日後、友人が言うには、天の川銀河という遠く離れた星々のうち一つが死んだそうだ。

私の視界を揺らした一瞬の光は、それでも思い出されることはない。

そこにどんな命があろうと、どんな物語があろうと、そこで誰かが守ろうとした何かがあったとしても、知らないのだ。

それに感情を持つことの方が、卑怯にさえ思えてくる。

彼の話す太陽という星の爆発は、私が授業に遅刻しないこと以上に大事なことなのであろうかと悩むくらいだ。

※この物語はフィクションです