6月7日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

したいことが見つからなくて、ただ僕は季節を過ごす。

わずかに残るものは誰かの何かなどではなく、ただ趣味に費やそうとしていた先々月の生活費。

奇跡のようなものとは無縁で、それでも僕はそこにいる。

嫌いなものを挙げるとしたら、マネキンと声の大きい人、あと強いて言うなら生きることだ。

死ぬのが嫌だから生きるなんて言葉が嫌いで、まさしくその通りの自分が嫌いだと思う自分が嫌だ。

迷路のような悩みはないが、ただ平地のようなだだっ広い無ならある。

何のために生きるのか。

そんな悩みが生まれるほど、若くない年になってしまったのかもしれない。

車窓から、入道雲を見ていた。

夏が僕を、拐いに来たようだ。

※この物語はフィクションです