6月6日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

ズタズタになるまで引き裂いた記念写真を、生ゴミに混ぜた。

いっそあなたが死んでしまっていたならば、こんなやりきれない気持ちも美しくできるのかもしれない。

そうだ。思ってしまったその瞬間、あなたは既に死んだのだ。

私の中のあなたは、今この瞬間、私が殺してしまった。

あなたは遺書など残さずに死んだから、私が勝手に弔いましょう。

お通夜のような夜はとっくにもう越えたから、好きだった音楽を聴きながら、あなたとの思い出を紐解きましょう。

あなたが不慮の事故なんかであんなにあっさり死んでいなければ、楽しい日々は続いていたはずなのに。

でも、あなたが見てくれてるって分かるから、一人でも生きていける気がするよ。

想像の空に、突き抜けるような青を描いた。

その先のあなたまで、どうか届きますように。

※この物語はフィクションです