5月22日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

五分間だけ、明かりを消す。

生ぬるい風が部屋に吹き込んでくる。

月明かりが窓辺に落ちるけれど、手元までは届かない。

誰かに必要とされたくて一生懸命だった私は、少しずつ人のために生きられるようになった。

誰かの好きなものを好きになって、誰かの嫌いなものを嫌いになって、少しずつ自分が影に隠れて。

不満はない。今は大切で幸せだ。

けれど、この五分だけは、私のための私の時間。

この五分を超えたら、もう少し頑張らないといけないから。

感じた中で一番長い五分間。

月が雲に隠れて、また出てくるまでの五分間。

※この物語はフィクションです