5月20日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

喧騒に交じることのない、透き通るような君の声が私の鼓膜を揺らす。

顔を上げると見慣れない格好の君の姿が目に入って、思わず顔がほころぶ。そうだ、今日は休日だ。

私がおめかしした記憶も、君に会える事実で吹き飛んでしまっていたようだ。

今日は一緒に何をしようか。

バッティングセンターは、君のフリフリのスカートには似合わない。

かと言って映画はもう見飽きてしまった。

私の思案を気にせず君はジェスチャーで三塁方向に向かって打球を飛ばす。

いいのかそれで、私は別に構わないけれど。

君は今にも両腕を挙げて一塁に駆け出しそうだ。

君が楽しんでくれるなら、ホームベースでもワールドシリーズでも、どこへでもついていくのだけれど。

※この物語はフィクションです