5月18日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

初夏が来て、去年と変わったことといえば、君がいることだ。

給食のアイスクリームのようなその季節の香りが、肌触りが、苦手だった。

私のことを知っているはずなのに、君は無邪気に笑う。

夏は今だけしかないんだよ、と。

君の声を聞くうちに、君が代わりに食べてくれるなら、と思えるようになった。

ドロッとした舌触りも、押し付けがましい甘さも、君が代わりに食べてくれるなら。

私もプチトマトをもらって口直しにできるから。

夕立でも洗い流せない過去。

一人では越えられない積乱雲の向こう側。

君は美味しそうに夏の一口目を頬張った。

※この物語はフィクションです