5月15日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

君はもう覚えていないかもしれないけど、お守りのこと。

あの日から僕は肌見離さず持ってるんだよ。

君が受け取ってくれなかったお守りをポケットに入れて、いつも機会を伺ってた。

毎日ポケットから出して、入れて、たまに眺めてをしてるうちに、いつしか僕のものになってしまった。

君を守ってくれるはずのお守りは、気づいたら僕を守っていたみたいだ。

いつもポケットに手を入れてそれがあることを確かめるから、ないときはとても焦ってしまう。

それくらい、お守りが大切になって、君を守ることが大切になって。

見えないよ、と君は言う。

君が見えない世界にも、僕はいるんだよ、と僕は微笑んでも、君は僕のことなんか見てないけど。

黒く落ちた影法師は、微笑みもせず君を見ていた。

※この物語はフィクションです