4月24日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

今更思い出すのも酷な話だけど。

だけど僕は、数ヶ月前に書いた文章を思い出していた。

あの物語をなぞるように、世界は崩壊の一途をたどっていった。

崩れていく町並みと、ドロドロに溶けていく空は、あの描写とそっくりだったのに、なぜ僕は思い出さなかったのか。

もうそんなことは、どうでもよくなってしまったけれど。

なぜかって、僕は今一人で、一つの大気の塊の中心で、残された酸素を吸いながら、思索に耽っているのだから。

例えばどこかに予言者がいたとして、予言をすることは罪なのか。

悲しい未来を言いふらして、世界を混乱に陥れたらそれは罪なのか。

そうでなくても、その未来を引き寄せた誰かは罪人になってしまうのか。

そしたらきっと、哲学的思索を強制されたこの空間が牢獄で、この最期が、僕の罰だ。

※この物語はフィクションです