4月13日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

「こんなに楽しかった思い出も、明日になったら忘れてしまうなんて」

君はひどく悲しそうに言う。

「こんなところを歩いたことも、いろんなことを話したことも、何を食べたかだって忘れてしまう」

君の声はバラードを歌うように言う。

僕はそれをただ聞いている。

「どんな記憶も消えてしまうのって本当に悲しいね」

君の指は宙に浮いた思い出の縁を綺麗になぞっていく。

「それでも消えてしまうからこそ良いものだとも思うんだ」

君の思うように、好きに言えばいいさ。

僕はこんなに楽しかった思い出を、忘れたくて仕方ないのだから。

※この物語はフィクションです