2月13日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

黒い塊を、熱の中にゆっくりと入れる。

彼女が私を避け始めたのは、あの日が境だったのかもしれない。

私達が恋仲なのではないかと聞かれたあの日。

黒い塊は、だんだんと形をなくし始める。

冗談で聞かれたのを、彼女は本気で受け取った。

私は本当にそうだったならいいなあと思いながら、必死のふりして否定した。

ドロドロとした黒を、私は丁寧にかき混ぜる。

明日、彼女が失敗すれば、それでいいのだ。

彼女に似合わない誰かが、彼女を幸せにできるわけがない。

またしても違う色の混じってしまった黒を、失敗作としてゴミ箱にぶち込んだ。

※この物語はフィクションです