11月27日 その3 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

べろんべろんとはまさにこのことであった。

まあいろいろあって、昼の12時から呑みはじめて、今に至る。

相方が立てなくなったので背負って帰ることにした。

三十路半ばの女二人がすることじゃないね~と言ったら案外でかい声だったようで制服の小学生に見られた。

相方はぐでんぐでんで言葉が言語になっていない。

こうなるのも仕方ねえなあと思ったが、こいつに起きたことを思い出したら吐き気が戻ってきそうなのでやめた。

アーケードを抜けると、外は暗く、沈んでしまった夕日の残り香だけ水平線上に残っていた。

こんなわたしらでもこんないい景色見せてくれるなんて、優しい世界だ、とひとりごちる。

すると、相方がふっと顔を上げて、「宇宙だ」とだけつぶやいてまた意識を失った。

わたしは意味もなく「宇宙だ~~!!」と一人で叫んで、酔っ払いだと思われないようにこっそりくすくす笑っていた。

※この物語はフィクションです