11月10日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

「この街に来るのは初めてですか?」

私は黙っている。

「どこの街から来たんですか?」

私は答えようとする素振りすら見せないで先を急ぐ。

ただ見に来ただけのはずだった。

神様はまだ、私を苦しめる。

「あなたの名前を教えて下さい」

その言葉に私は振り返ってキッと彼を睨んでしまった。

君が私にそれを聞くのか。

恐怖を顔に浮かべる彼を見て、諦めた私は曇った空を見つめることにした。

※この物語はフィクションです