10月20日 今日のエモい情景

【今日のエモい情景】

走ることで、僕は生きた心地がしていた。

走り続けるのが偉いと思っていた。

それは、走らない人は怠けていて、一番長くいつまでも走っている人が一番偉いという認識。

走れない人のことなんて、考えたことがなかった。

走りすぎて、走れなくなって、僕は初めて走れない人の気持ちを知る。

止まって見る世界は、それはそれは広く、結局僕は何もできないただの一人の人間だった。

そういえば僕も初めは、ちっぽけな自分が情けなくて、それを忘れるために走り出したのだ。

それでも今の僕の周りには、走る自分を褒めてくれる人が、走っている自分を素敵だと言ってくれる人がいた。

まだ諦めるには早いんじゃないか。

その声に、立ち止まって初めて気づいたから。

※この物語はフィクションです

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