9 生きづらさからの脱却 アドラーに学ぶ

お久しぶりです。

しばらく発表会やらなんやらでゴタゴタしてて全く本が読めませんでした真夜猫です。

今回は「生きづらさからの脱却」という本を読みました。

 

何年か前に話題になっていた「嫌われる勇気」という本をご存知でしょうか。

僕は読もう読もうと思っていたのですが図書館から借りることができたのが去年のことです。

会話で描かれたアドラー心理学の世界はとてもわかりやすく、老人の語りから溢れ出る魅力にただただ圧倒されました。

直後に行った新宿のブックカフェ(小田急の10階にあるSTORY STORYというお店です。食べ物も飲み物も最高においしくてその上売り物の本が読める!!!!!!!)で発見した続編の「幸せになる勇気」もその場で読破しました。

ただ、やっぱりこの二冊だけでは物足りなかったのです。

簡単に書かれているため、アドラー心理学の入門編的位置づけなのかなと思いました。

もっと深く知りたい……と思って借りたのが今回の「生きづらさからの脱却」でした。

著者も「嫌われる勇気」と同じ岸見一郎さんです。

 

今回僕が一番紹介したいのは、今を生きるという考え方です。

僕が思うに、みなさんは今をありのままに生きることができていないと思うのです。

キーネーシスとエネルゲイアという考え方があります。(p234)

キーネーシスとは始点と終点がある動き、エネルゲイアは始点も終点もない常に完全な動きです。

エネルゲイア的な動きはしばしばダンスに例えられます。

エネルゲイア的な生き方は、それぞれの時を完全に生きる。

キーネーシス的な生き方は、始まりから終わりまでを最短ルートで効率的に生きる生き方です。

常に真剣に生きるエネルゲイア的な生き方を、実現できている人は少ないのではないかと思います。

惰性のままに今をやり過ごすような生き方が"主流"になってしまった現代を、エネルゲイア的に生きられる人はとてもかっこよく、魅力的に映ると思うのです。

 

また、過去にとらわれて生きる人は今を生きることができていないと言えると思います。

「今の自分にとって必要な目的に適うことは覚えているが、そうでないことは忘れる。覚えていることでもそれについての意味づけは変わりうる。過去のことを思い出す人の「今」が変わるからである。」(p218)

過去は動かせない事実ではありません。

自分の解釈によって如何様にも変えることのできる本来都合のいいものなのです。

アドラー心理学ではトラウマは存在しません。

今の自分のライフスタイルに合った過去を無意識のうちに人は取捨選択して記憶しています。

今のライフスタイルを保つために捏造された過去も、ライフスタイルを変えようと思うことで思い出す過去もあります。

自分の生きづらい状態を保つために証明となるような過去を取捨選択しているなんてなんだか馬鹿らしいと思いませんか?

 

最も、僕は自分の過去で今も悩んでしまうことが多々あります。

それでも、過去を変えることは可能だと解釈することによってこれからの生き方や考え方を変えることができると思うと、いつか辛い世の中が少しは明るく見える時が来るのかなと思えてきます。

 

結果的にこの本は、入門編の次に読む本としては良かったのではないかと思っています。

難し目の内容ですが、嫌われる勇気と幸せになる勇気を読んでいれば、かなりスラスラ入ってきます。

過去にとらわれていると少しでも思っている人はアドラー心理学を学んでみると、自分を見る視点が増えて面白いですよ?

 

生きづらさからの脱却 アドラーに学ぶ

岸見一郎

筑摩書房

 

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