1:模擬起業 あなたの経営センスを試す起業シミュレーションブック

突然ですが、ゲームブックというものをご存知でしょうか?
本を読んでいて、選択肢が出てくる。
読者は主人公になったつもりで選択肢を自分で選ぶ。
選択肢には決められたページ数が書かれており、それに従ってページを開くと、その選択肢に沿った物語が展開される。
それがゲームブックです。
ビジュアルノベルとかサウンドノベルとか(一般的にギャルゲーと言われるものも含む)を本にしたものだと考えるとわかりやすい人もいるかもしれないですね。
この本は、「起業」のゲームブックです。

普通の詳細はググれば出てくるので僕の感想を書きます。
まず驚いたのはそのエンディングの数。
なんと38パターンもあるんです。
楽しみ方は人それぞれだが、何かしらのオタクであろうみなさんなら(中野キャンパスはオタクキャンパスだと僕は思っている)、全ルート攻略が基本ですよね。
ゲーム感覚、というかゲームで起業が学べるのです。
起業に詳しくないと読めないとか、そんなことはありません。
難しい用語には注釈がありますし、選択肢にはそれぞれ詳しい説明があって、「決断」が自分のもののように思えるのにそう時間はかからないのです。
しかし最良の道を選んだつもりでも、破綻する。倒産する。会社を精算する。社員と縁を切る。経済恐慌が起きる。保守的になる。(個人的には保守的になるのが一番嫌な年頃)
一つ前の選択肢に戻るとこっちはハッピーエンドで、もっと前に戻ると……とやっているうちに、経営が楽しくなってきます。
もちろん現実はリセットボタンもセーブ地点からやり直しもありません。
失敗したからもう一回やり直し、がそんなに簡単なものじゃありませんよね。
でも、だからこそ、専門家の用意した筋書きで試してみるのもアリだとは思いませんか?
というのは、この本が経営だけじゃなく普通の人の人生にも使えると思うからです。
人間は選択せずには生きていられません。
どんな人生にも選択は付き物です。
付いて回ります。それこそ憑いて。
起業家じゃなくても、人生の選択を失敗したくはないでしょう。
起業したい人もそんな気はまるでない人も、一度読んでみると、違う自分にトリップできるかもしれませんよ?

 

模擬起業 あなたの経営センスを試す起業シミュレーションブック

著 リエラ・ヨアン ソレル・トマス

解説 加谷珪一

訳 円田藍

CCCメディアハウス

 

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